やぎを飼う理由は

小さいこの名前は(レッテ )RETTE、手紙という意味です。
茶色のこはPOSITNO(ポー)郵便配達員という意味です。

ますます、世界のスピードは速くなっていてクリックひとつ、タップひとつでメッセージはすぐに送られて既読になるけれど、SNSやメールでは届けることが出来ない 想いを手紙にして、君に届くといいなと思っています。

時間がかかっても、いつか君がこの手紙を読む日が来るといいなと思っています。
でも、途中で食べられてしまうかな?

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rette e postino

 

「農業」をやってみようと思った。

 

「農業」をやってみようと思った。

その時、給料をもらっている会社員で、もうすぐ40だった。
海岸の近くに購入した分譲マンションは残りの支払いが20年あった。
一緒に住んでいた彼女は、WEBサイトを作ったりする仕事をしていた。

 

「農業」をやっている知り合いは一人もおらず、どこの誰に何をどうしたらいいのか、さっぱりわからなかった。
自分が育てたことがあるのは、小学校のときの夏の課題「あさがお」だけだった。

 

でも、彼女に「農業 やってみようと思うんだ」と言ったら
「いいね やろうよ」と言ってくれた。
それだけでよかった。
何もないところから二人で始めた。

 

2017年
ミニトマトの施設栽培は、他の一般農家さんのそれより、ちょっと多い位の面積になった。
東京、名古屋の百貨店さんや小売店の取扱店舗も増えて、パートさんの雇用も増えた。
税理士さんに入ってもらい、信用金庫さんも経営を応援してくれるようになった。

今年は、認定農業者と法人化を検討することになった。

うまく出来てることも出来てないことも両方あります。

いろいろあっても一番、大切に思うのは

「いいね やろうよ」と言ってくれた あの時の言葉。

その気持ちを ずっと忘れずにいたいと思う。

目の前に食べるものがあるので

 

今は雇用もしているので、そんなことはないけれど。

 

農業を始めたばかりの頃は、まだ何をするにも時間がかかって。

人手もなく、収穫を始めれば朝早くから夜暗くなるまでやっていた。

 

本当に忙しい時は昼ごはんを食べる時間も惜しかったが、目の前に食べるものがあるので、それをつまみながら前進できた。

 

がんばれ自分。がんばれ自分 そこまで あと少し進もうと。

どれくらい食べただろうか。どれくらい進めたろうか。

雨が何日か続いて、急に晴れると葉が萎れやすくなる。

雨が何日か続いて、急に晴れると葉が萎れやすくなる。

必要な量の水分がなくなってしまうと、頭がぐったりと倒れてしまう。

根から吸っている水よりも葉っぱから蒸散している量が多いからだ。

 

大部分が水で出来ている植物は、ちょうど空気で膨らむ風船のように水分でたっていられる。

 

そのしおれた子たちをずっと見ていると、もっとたくさん水をやったり、遮光してやったりしたくなる。

でもそれをやるのは少しの我慢が必要だ。

遮光しすぎると根が弱くなって、いつも変化に耐えられなくなってしまう。

 

群落になっている樹は、まわりに助けられてそうでもないが、ぽつんとたっている樹や特に日差しが強い場所の子はどうしても萎れやすくなる。

でもたくさん光をあびたその子はぐっと強くなる。